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令和7年度全国児童家庭支援実務者研修を開催しました

全国児童家庭支援実務者研修を開催しました。
7月18日、500名を超える方々にご参加いただき、オンラインにて全国児童家庭支援実務者研修を実施しました。
講義Ⅰでは、弁護士で国連子どもの権利委員会でもご活躍された大谷美紀子氏をお招きし、子どもの権利条約に基づいた社会的養護のあり方や、子どもの最善の利益と意見を聴取される権利の重要性をお話しいただきました。講義Ⅱでは、立命館大学の石田賀奈子氏より、幼少期の逆境体験(ACEs)が成人期の健康に及ぼす影響と、ポジティブな子ども期の体験(PCEs)による回復支援の可能性に焦点を当ててお話しいただきました。最後に、李炯植氏から、NPO法人Learning for Allの活動を通して、子どもの貧困解決に向けた居場所づくり、学習支援、食支援、訪問支援といった包括的アプローチ、および児童育成支援拠点事業の具体事例と課題、展望を提示していただきました。
子どもの権利を基盤とし、幼少期の逆境体験が子どものその後の人生に与える影響、そしてその回復を支援するためのポジティブな経験の重要性を確認しました。そして、これらのこどもたちに向けて支援を実践するためには、児童家庭支援センターが地域の中核となり、多様な専門職や地域資源との連携を強化することが不可欠であることが示唆されました。