新年のごあいさつ
~「つながり続ける覚悟」を持ち、子どもの育ちに伴走する1年に~
謹んで新春のお慶びを申し上げます。日頃より、全国児童家庭支援センター協議会の活動に対し、多大なるご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨今の社会的養育を取り巻く環境は、大きな転換期を迎えています。全国の児童虐待相談件数は22万件を超え、今後も増加が予想されるなか、私たちは「家庭が壊れた先の終着点」を待つのではなく、「壊れかけている家庭が再生していくプロセス」に積極的に介在することが求められています 。
私たちが目指すべきは、親の足らない部分を具体的な生活支援で補完する「在宅支援」の充実です 。相談に留まらず、ショートステイでの預かりや登校支援、時には家事支援など、実効性のある関わりこそが、保護者との信頼を築き、虐待の重症化を防ぐ鍵となります 。特に本年は、「指導委託制度」をさらに積極的に活用し、親子分離に至る前の専門的支援を加速させていく重要な年となります 。
「人は人によって傷つき、人によって救われる」ものです 。たとえ制度が整っても、最後は人と人との関係性が子どもを救います。私たちは「次につなげる」だけでなく、その家庭と「つながり続ける覚悟」を持ち、地域に網の目のように張り巡らされた支援のネットワークを紡いでいく使命があります 。
「できるだけ早く出会い、長く付き合い続けたい」 。この思いを胸に、全国の加盟センターと共に、子どもたちのパーマネンシー(永続的な養育環境)の保障に向けて邁進してまいる所存です。
本年も変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和8年 元旦
全国児童家庭支援センター協議会 会長 福田 雅章