平成30年度第19回全国児童家庭支援センター研究協議会静岡大会
平成30年度第19回全国児童家庭支援センター研究協議会は、10月25日から26日までの日程により「ふじのくに」静岡県の中心である城下町、静岡市で開催され、全国から80センター、136名の参加者が参加して開催されました。
【テーマ】 ゆるぎない相談支援の展開
【内 容】
○行政説明
-社会的養護の現状、並びに、改正児童福祉法及び関係施策についてー
厚生労働省子ども家庭福祉局家庭福祉課
社会的養護専門官 河尻 恵 氏
○講 義
「子どもの育ちをひらく」~支援者ができる少しばかりのこと~
日本福祉大学社会福祉学部 教授 牧 真吉 先生
○パネル討論
「児童家庭支援センターの要保護児童対策地域協議会への参画」
聖隷クリストファー大学社会福祉学部 教授 藤田美枝子先生
児童家庭支援センターみなと 主任ソーシャルワーカー福永寛徳氏
児童家庭支援センターひだまり センター長 篠原志津氏
本年度の研究協議会は、2016年改正児童福祉法の具体化が進む中、改めて相談支援活動の在り方について認識を深め、全国のセンターの活動交流の場を提供することを目指しました。
厚生労働省の河尻恵氏からは、主に児童家庭支援センターと里親支援について、また、講師の牧真吉先生からは「子どもの育ちをひらく」をテーマにお話を伺った。ことばが通じる前にスキンシップによるコミュニケーションが必要であること、子育ては子育てしている親子だけのものではないなど、子どもの理解を深める示唆に富む内容でありました。
パネル討論では、地域の実情に応じた児童家庭支援センターの活動の中で、要保護児童対策地域協議会を通じ、機関同士の連携に視点を置いた活動報告やグループ討議が行われました。
また、新たな試みとして、児童憲章に替えて子どもの権利を明確にした改正児童福祉法の関係条文を掲げるとともに、全国各ブロックの交流を中心とする懇親会を行いました。
最後に、児童家庭支援センターは多くの期待を背負いながらも、今回の研究協議会の開催は、フォスタリング機関への取組など、地域に根付いたファミリーソーシャルワークの拠点として、更なる機能と役割を担うための専門性を高める一助になったものと考えます。