⑯児童家庭支援センター 和(やわらぎ) (大分県中津市)
地域の子どもたちの社会的親になることを目指して
■大分県中津市の要保護児童対策地域協議会(要対協)では、共同管理台帳を作成し、ケースを児相、警察、児家セン、子育て支援課、地域医療対策課、教育委員会、福祉支援課とともに共同管理している。
■平成8 年に職種・機関を超えた社会的養護に携わる者を対象とした勉強会である「中津スペシャルケア研究会」が小児科井上登生医師を中心に立ち上がり、以降毎月開催されている。事例検討や課題提起などを本研究会で行うことで、連携・協働の基盤が構築され、地域の家庭支援に対する価値が共有されている。
■大分県には児童家庭支援センターが3 カ所あり、和(やわらぎ)は大分県県北の拠点となっている。
■市内には小学校が21 校、中学校が10 校、幼稚園は公立私立を併せて11 カ所、保育園は認可が35 カ所ある。県内にある2 カ所の児童相談所のうち大分県中津児童相談所が管轄している。
■市内には児童養護施設が2 カ所あるが、乳児院は県内に別府市内に1 カ所あるのみである。
中津市は、平成17 年、旧中津市と4町が合併してできた。福岡県小倉から30 分に位置する人口約8万人の都市である。人口の8割は中津駅周辺の旧中津市内に居住する。福沢諭吉の生誕地であり、最近は中津からあげが全国的に有名となっており、市内の多くの「持ち帰り」専門からあげ店をめぐる観光客も多い。近年は、自動車メーカーの工場が誘致され、県外からの転入も増えた。また派遣社員や外国人労働者として短期に居住する人たちも見られるようになった。合計特殊出生率は高い水準を維持しているが、出生数は減少傾向にある。
事業所名・所在地:児童家庭支援センター和(やわらぎ)・大分県中津市大貞383-34
母体(設置主体):社会福祉法人 清浄園
開設年:平成19(2007) 年
設置主体が有する施設・機関:児童家庭支援センター、児童養護施設
スタッフ:4 名(常勤兼務1 名< 社会福祉士>、常勤2 名< 心理士、相談員>、非常勤1 名<相談員>)
開設時間:24 時間365 日