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②児童家庭支援センター 白梅(福井県小浜市)

児童相談所・母体施設から遠隔地での設置と連携の充実


■本センターの特徴は、母体施設から高速道路で車移動して1時間程度離れた市での児童家庭
支援センター開設を行いながらも、所在自治体である市や市内の関連機関と非常にスムーズに、
多様に連携した“ 定例・非定例” とでも言うべき相談支援活動等が開設以降10 数年に渡って
継続している点にある。


■その定例・非定例の相談支援活動とは、定例で行われているものとして、市の乳幼児健診等
や市独自の5歳児健診、ペアレント・プログラム、子育て支援センターで開かれる療育相談を
兼ねた「遊びの教室」、そして県振興局保健部局の精神保健のニーズを抱える保護者を対象と
した定例相談会にスタッフの一員として同席することである。


■以上の活動は定例のものとして、児童家庭支援センターの月々の活動スケジュールに組み込
まれ、実施されている。非定例のものは、いわゆる児童家庭支援センターの24時間、365
日の相談支援活動であるが、センターの設置場所の関係や、市要保護児童対策地域協議会によ
る関係機関との連携の円滑さから相談活動も活発である。

福井県は県中央部の3つの峠が連なる稜線を境に、北側の嶺北(越前地方)と南側の嶺南(若狭地方及び敦賀市)という大きく分けて二つの地域から成る。この嶺南地域を所管するのが、児童家庭支援センター白梅である。①と②の距離は約150 キロ。車で片道約2 時間半。(人口は参考値。令和4 年11 月30 日現在、住民基本台 帳ネットワークシステムより。) 所在地となる小浜市は、人口3万人弱(R 4年現在)、古来から日本海からの食や文化の玄関口として発展している。昭和45年以降では、この嶺南地域に電力会社原子力関連施設が6か所開設されていることが全国に知られており、また、北朝鮮による拉致問題も市民にとっては身近な関心事となる地域である。

基礎データ

事業所名・所在地:児童家庭支援センター白梅 福井県小浜市
母体(設置主体):社会福祉法人 白梅学園
開設年:平成17(2005) 年
設置主体が有する施設・機関と併設状況:児童養護施設(地域小規模含む)・乳児院
スタッフ(総数・専門職の数等):センター長1名、相談員1名(もう1名は年度途中で欠員中)、心理士1名。
以下兼任及び非常勤;相談員2名(乳児院ファミリーソーシャルワーカー、養護施設里親支援専門相談員と兼務)、心理士2名(養護施設と兼務、元児童相談所心理士が非常勤)、会計事務1名(施設と兼務)
開設時間:来所相談は年末年始以外、毎日9時~18時、
電話相談 24時間365日心理療法は木・日曜日を除く毎週月~水、金、土曜日の9 時から18時(予約制)

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