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⑨児童家庭支援センター けいあい(香川県東かがわ市)

法人内の他事業所・行政と連携し、社会的養護と障害児者施策をつなぐ支援の展開

■児童家庭支援センターけいあい(以下「けいあい。」という。)の母体である法人内に、認定こども園、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター等のこども関連の事業所がある。また、障害者支援施設や共同生活援助、相談支援センター、ワークセンター等の障害福祉サービスの事業所もある。人口約2 万8 千人の東かがわ市の中で法人のこれらの事業の存在意義は大きい。


■けいあいと法人内の事業所とは連携しながら地域の子育て支援を行っている。東かがわ市の発達支援のネットワークにけいあいも白鳥園綜合療育センターも含まれ、その中でそれぞれの役割を担っている。発達に課題のあるこどもの保護者へのカウンセリングや在宅児童と施設入所児童のきょうだいがいる家庭への窓口としての対応など社会的養護と障害児者施策を結びつける取り組みは多岐にわたっている。


■関係機関の中では、東かがわ市子育て支援課と香川県子ども女性相談センター(児童相談所)とのつながりが深く、これまでの連携の積み重ねの中で信頼関係を築いている。子育て支援課とはイベントや要保護児童対策地域協議会などを通じて連携し、そこから保育・教育機関との関係構築にもつながっている。児童相談所とは指導委託や在宅ケースの見守り依頼、里親養育支援を通じて連携し、相互に支援の質を高め合っている。それぞれにとってこども家庭支援を行う上でなくてはならない存在となっている。


■地域の中でこども家庭への食支援を行ったり、夜間休日を含めた子育て相談への対応を行ったり、こどもからも保護者からも虐待相談を受けたり、里親制度のミニ説明会や相談を受けたり、必要に合わせたサービスを地道な活動を通じて展開している。

東かがわ市は、香川県の東端に位置する人口約2 万8 千人の市である。2003 年に大川郡引田町・白鳥町・大内町の3 町が合併して誕生した。高松市と徳島市の中間の場所にある。市の東南には讃岐山脈が連なり、北の瀬戸内海にかけて田園地帯が広がっている。瀬戸内特有の比較的晴天の日が多く降雨量が少ない、温暖で穏やかな気候 である。手袋生産の国内シェアは90%以上で、「てぶくろ市」とも呼ばれる。また、日本で初めてハマチの養殖を成功させた。県内でも過疎化が進んでいる地域である。 けいあいは、東かがわ市とさぬき市を管轄。法人内の施設である児童養護施設 恵愛学園、けいあいこども園、白鳥園とも協力して、地域の“ 子育て・子育ち” の応援をしている。

基礎データ

事業所名・所在地:児童家庭支援センターけいあい・香川県東かがわ市白鳥956
母体(設置主体):社会福祉法人 恵愛福祉事業団
開設年:平成10(1998) 年10 月1 日
設置主体が有する施設・機関:児童家庭支援センター、児童養護施設、幼保連携型認定こども園、
福祉型障害児入所施設、障害者支援施設(施設入所支援、生活介護、短期入所、日中一時支援)、
児童発達支援センター(児童発達支援、放課後等デイサービス、障害児等療育支援)、
相談支援センター(特定相談支援、児童相談支援、一般相談支援)、共同生活援助、
ワークセンター(就労継続支援B 型、就労移行支援)、障害者就業・生活支援センター
スタッフ:センター長、相談・支援担当職員、心理療法等担当職員
開設時間:24 時間365 日

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