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⑥子ども家庭支援センター 海北(山口県防府市)

伴走型支援の拠点として

■子どもに関する会議、取り組みがあれば積極的に出かけ、子どもの権利擁護という観点からのメッセージを発信する。そして、互いにつながれる環境を整え、地域の養育力、福祉力を高める。防府市とは定例会を設け、子育て支援課、学校教育課とケース情報の共有を実施している。


■法人の基本理念・方針に基づき、長年にわたり地域に向けた、対象を絞り込まない交流・居場所支援を提供している。虐待防止の啓発や利用者が地域のさまざまな人に目を向けるきっかけとしても機能する。


■ SNS 相談では、その人のニーズに合った社会資源を紹介する。アセスメント力、社会資源を熟知し連携できる力、情報発信力が求められ、中堅以上の職員がこの業務を担うが、対応を重ねるごとにスキルアップしている。子どもからの相談件数も予想を上回った。


■子どもに関わる事案に対し、家庭支援の重要性を共有できるパートナーとして関係機関から期待されている。また、相談等のプロセスで、子ども自身が「いろいろな大人たちに頼っていいんだ」と実感できることが、子どもの権利擁護において重要となる。

山口県のほぼ中央部、瀬戸内海に面した人口約11 万人の都市。古くから周防国の国府、防府天満宮の門前町として栄え、また、交通の要衝として発展した。高度経済成長期以降、市内南部の臨海地域には輸送用機械器具製造業が集積し、製造品出荷額では県内有数である。 大規模工場や自衛隊基地があり、全国各地から転勤に伴う転出入がある。子育て世帯は核家族が中心であり、転入する家庭の中には課題を抱えていることも少なくない。 山口県には児童相談所が6 か所(山口市、岩国市、周南市、宇部市、下関市、萩市)、児童家庭支援センターが5か所(山口市、防府市、岩国市、周南市、下関市)設置されている。

基礎データ

事業所名・所在地 子ども家庭支援センター 海北・山口県防府市
母体(設置主体) 社会福祉法人 防府海北園
開設年 1999 年10 月1 日
設置主体が有する施設・機関 児童家庭支援センター、児童養護施設、母子生活支援施設、
              自立援助ホーム、フォスタリング機関
スタッフ センター長(常勤1)、相談支援職員(常勤1 /非常勤2)、心理療法担当職員(常勤1)
開設時間 24 時間365 日(メール相談は24 時間対応)

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