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⑫児童家庭支援センター はりみず(沖縄県宮古島市)

離島の専門家集団としての子育て支援

■沖縄全県の福祉を担う(福)沖縄県社会福祉事業団が運営する児童養護施設漲水学園に付置。


■児童家庭支援センターはりみずは、児童相談所のブランチとしての機能を期待され設置された。沖縄県中央児童相談所宮古島分室が2017 年に設置されて以降は、心理職のいる民間事業所としての役割を期待されている。


■(福)沖縄県社会福祉事業団の地域貢献事業として児童養護施設漲水学園が無料学習塾(にじいろ塾)を運営し、児童家庭支援センターはりみずはそのスタッフとして運営に関わっている。


■にじいろ塾講師には教員歴や民間学習塾講師歴のある人材を起用。時間を区切って学習に集中させることで、子どもたちの居場所としても機能している。学習塾利用児は園のバスで送迎。


■にじいろ塾の利用を通して保護者への相談支援がつながる。


■生活困窮家庭への物資提供も実施。


■出前講座をはじめとしてPR 活動を行うことで、市民や関係行政機関の認知もあがってきている。


■小さな離島では知り合いが多く、プライバシーが確保しづらい。市役所にも知り合いがいて相談に行きづらい家庭にとって、行政機関ではなく、立地も中心部からやや離れた児童家庭支援センターはりみずは相談に行きやすく支援を受けやすい。


■行政機関にも民間にも専門職が不足しがちな離島において、心理支援とソーシャルワークの専門家が専任配置される希少な相談機関である。

宮古島市は沖縄本島から南西に300km、宮古島・池間島・来間島・伊良部島・下地島・大神島の大小6 つの島で構成されている。中心部の宮古島から離島へも橋でつながっている。 人口5.5 万人のうち多くは宮古島平良地区に集中している。高齢化率は全国平均よりやや低く、子どもの多い家庭が多い。 児童家庭支援センターはりみずは、沖縄県中央児童相談所宮古島分室が設置される以前は児童相談所のブランチとして、設置後は心理職のいる民間事業所としての役割を期待されている。

基礎データ

事業所名・所在地:児童家庭支援センターはりみず・沖縄県宮古島市平良字西仲宗根745 番地5
母体(設置主体):社会福祉法人沖縄県社会福祉事業団
開設年:平成24(2012)年8 月
設置主体が有する施設・機関:児童家庭支援センター、児童養護施設、社会的自立を支援する事業、学習支援事業にじいろ塾 スタッフ:センター長1 名、心理職員1 名、相談員2 名
開設時間:月~金 9 時~ 18 時  夜間土日祝日は電話相談受付

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