美深子ども家庭支援センター(北海道中川郡美深町)
①星の家(北海道稚内市)
美深子ども家庭支援センター(北海道中川郡美深町)
遠隔二拠点で地域の児相・大学・病院と連携した子ども家庭支援
①地域小規模児童養護施設「星の家」(写真右上の一軒家)
■社会福祉法人「美深育成園」が、稚内市内に開設した地域小規模児童養護施設。男女混合、定員 6 名。
■同じ稚内市内にある旭川児童相談所稚内分室(以下、稚内分室と記載)は一時保護機能を持たないため、この「星の家」が一時保護機能の一翼を担っている。
②「美深子ども家庭支援センター」(写真にある深緑色の建物)
■美深町の社会福祉法人「美深育成園」に隣接する児童家庭支援センターで、地域の相談を受ける。
■美深子ども家庭支援センター(以下、センターと記載)の常勤職員に加え、近隣にある名寄市立大学の複数の教員や外部のカウンセラーが、非常勤職員として発達に関する各種検査や面接を担う。
■発達検査や知能検査の結果のフィードバックは検査者から行うが、さらに相談員が個々の生活に落とし込んだきめ細やかな助言をし、支援機関とのつなぎやアフターフォローを丁寧に行うことで、検査結果をその後の支援および子どもの成長にしっかり活かすことに力を注ぐ。
■こうした手厚い発達支援を武器に、道北の広大なエリアから寄せられる相談依頼に日々対応。ある時は片道2 時間かけて家庭訪問することもある。
■相談員が交代で 24 時間の電話相談に対応することで、遠隔地から支援を求める人々に寄り添う。
①北海道稚内市・・・人口 31744 人。日本最北の海辺のまちで、漁業と畜産業が盛ん。日本海とオホーツク海から吹き付ける強風を利用した風力発電の風車が丘の上に立ち並ぶ「風の町」。 ②北海道中川郡美深町・・・人口 3902 人。内陸の自然豊かな町。鮭も遡上する大河が町の中心を緩やかに流れ、寒暖差で甘く実る栗カボチャの畑と白樺の森が広がる「キャンパーの聖地」。 ①と②の距離は約 150 キロ。車で片道約 2 時間半。 (人口は参考値。令和 4 年 11 月 30 日現在、住民基本台帳ネットワークシステムより。)
①星の家
・所在地:北海道稚内市こまどり4 丁目5 番10 号
・母体(設置主体):社会福祉法人 美深育成園
・開設年:令和3(2021) 年4 月
・設置主体が有する施設・機関との併設状況:設 置主体から150 キロ離れた場所にある。
・スタッフ(総数・専門職の数等):ホーム長1 名、職員4 名、宿直専門(週2 ~ 3 回宿直)の 職員1 名
・開設時間:24 時間
②美深子ども家庭支援センター
・所在地:北海道中川郡美深町字敷島283番地
・母体(設置主体):社会福祉法人 美深育成園
・開設年:平成15(2003) 年4月
・設置主体と同じ敷地内にある。
・スタッフ(総数・専門職の数等):センター長(設置主体の施設長兼務)1 名、相談員2 名、非常勤職員6 名(大学教員5 名、カウンセラー1 名)
・開設時間:8:45 ~ 17:00(電話相談は相談員が24 時間対応)