2023年1月28日(土) 令和4年度第二回近畿地区児童家庭支援センター職員研修会が『精神疾患を抱える親がいる家庭への在宅支援』をテーマにハイブリッド形式により開催されました。

実地開催の会場は『児童家庭支援センターてんり』です。兵庫県立こころの医療センターの田中究先生がご講義下さり、それをもとにオンライン上、また実地会場において活発な意見交換がなされました。

地域で相談支援に当たると、保護者に精神疾患が疑われるものの受診歴がなく、診断名が不明であることはままあります。診断の有無に捕らわれるのではなく、当人の症状や生活する上での困難は何かという観点をもって寄り添うことが有益だというご意見でした。また、子どもと関わる中で養育環境が見えてくることがあり、そこから保護者の精神疾患の可能性を推測することで、支援者は家庭に必要な支援は何かを考えることも可能だということでした。

講義全体を通して、子どもの安全を守りながらも、親子関係の支援を医療の側面から粘り強く支えておられる先生の一貫したスタンスを感じました。児童家庭支援センターにおいても、このスタンスを共有し、医療機関を含めて必要な機関と連携できれば良いと改めて思われました。